透析室のリアル
人工透析の看護
人工透析を必要とする患者は腎不全が原因によって腎臓が機能しなくなった方が対象になります。
人工透析とは腎臓機能を失い、血液を濾過することが不可能になっているので透析機器を使用し、血液をきれいにしてから体内に戻しているます。腎不全に至る原因は糖尿病性腎症からくる場合が多く、他の合併症も考えた看護も必要になります。
人工透析を導入する前には、外科手術で手首に「シャント」と呼ばれる血液の出入口を作ります。週3回約4時間ベッドに横たわってシャントより針を刺したまま透析治療を行わなければなりません。腎不全を放置すれば有害物質や余分な水分を体外に排出できず確実に死に至ります。そのため患者の肉体的、精神的な負担は相当なものです。
透析室の看護師は、人工透析を受ける患者さんのベッドサイドにつき、安全・確実に行えるように監視を続けながら、患者さんの苦痛を和らげ、めげそうになる気持ちを励まし、カリウムを避けた食生活の工夫など、セルフケアがうまくできるように指導をします。
透析を受けている患者は全国でも多く、糖尿病の増加に伴って毎年1万人ずつ増えていると言われています。同じ患者と長く係る事にもなるので、メンタルケアなども専門性があります。
<勉強すること>
腎不全についての病理、シャントの管理方法、透析機器などのME機器の取り扱い
<検査>
採血、X線、心電図、エコー
<管理・処置>
透析開始・終了の処置
精神面のサポート
家族へのサポート
透析中の患者管理、自己管理の指導
シャントの管理
公開日:
最終更新日:2014/05/10