気管カニューレ・口腔・鼻腔内吸引
2015/03/29
気管カニューレ・口腔・鼻腔内吸引(看護技術)
・気管内の吸引圧 :100~150mmHg(-20kPa 前後)
・カテーテル挿入目安:気管内チューブ(経口挿管)30~40cm
気管カニューレ(気管切開)20~30cm
・口、鼻腔内の吸引圧:200~300mmHg
・カテーテル挿入の長さ:15~20cm
・1 回の吸引時間は最大でも10~15 秒以内
必要物品
吸引器(吸引瓶・接続チューブのセット)、吸引カテーテル、滅菌蒸留水又は滅菌精製水、アルコール綿、滅菌カップ、
清潔な鑷子(セッシ)、パルスオキシメーター、未滅菌の使い捨て手袋
目的
・痰による気道閉塞を予防し呼吸困難感を軽減させる
・肺のガス交換を維持・改善させる
・窒息の予防、ガス交換障害の予防、無気肺や肺炎の予防、誤嚥後の対処などの効果
手順
①手を清潔な状態にして、手袋を装着する
②呼吸状態、痰(分泌物)の状況をよく観察
③吸引器のカテーテルに蒸留水を通して、吸引状態を確認する
④挿入
・自発呼吸のある患者では吸気時にタイミングを合わせて挿入する。
・挿入の深さは、吸引カテーテルをゆっくり挿入してカテーテル先端が気管分岐部に当たらない位置まで挿入(挿入中はカテーテルの根本を曲げて、吸引を止める)
・陰圧をかけながら、吸引カテーテルをゆっくり引き戻す。
⑤頻度は、必要なときに適宜行う。再吸引を行う必要がある場合は、SPO2や呼吸状態の観察をしてから行う
⑥1回の吸引が終了すると、カテーテル外側をアルコール綿でふき取り、内腔は滅菌水を吸引させて内腔の分泌物を出来る限り除去してから次の吸引を行う。洗浄水は滅菌カップに入れて使用し。
⑦吸引後の観察
分泌物の性状(色、粘稠度)、量の確認、SPO2、顔色、チアノーゼ、モニター装着時は不整脈の有無
前後の呼吸数 肺音の前後の変化
吸引時は、圧のかけ過ぎによる気管の損傷と、吸引時間の長すぎで起こるSPO2の低下に注意が必要!
その点に気をつけて、分泌物をきちんと取れるようにしよう!
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